雨風から躯体を守るためにある外壁ですから、守った結果傷んでしまうのはまあ本来の目的を果たしたと言っても良いのです。
が、劣化して良いという事ではありませんよね。
外壁の痛みの原因は
紫外線劣化 (通常5〜10年ごとの再塗装します)
地震によるヒビ (交換または補修)
他にも今回のような凍害ですが、この原因を予想しますと
湿度の高い面(北側や排気口付近も要注意)ここに1箇所でもサイディングの塗装のハゲが出来て、塗装保護層を突き抜けるととたんに外壁は水分を吸収しやすい層になります。(モルタルなどをイメージしてください)
水分を含んだ物体は凍結すると膨張します。膨張破壊すると最初は砂粒子1粒だけがハガレたとしても、それを繰り返すとだんだん内部に剥離層が生まれます。後は繰り返しで。。。
補修の方針は?
専門的ではないお客様へ安心していただけるよう、また敢えて言うと補修は完璧ではない点を説明するために僕は今のような現象と内部の変化などやレイヤーの説明などをしています。
とことん理解したいお客様へは30分でも説明しますし、”おー大体わかった”って方もいらっしゃいますが、皆様熱心に聞いていただける傾向にあり勉強しておいて良かったなと思う瞬間です。
今回のサイディングにしても、まずは躯体保護の確保が最優先で場所によっては強度確保、浸透保護、塗装、紫外線保護などをイメージしてます。
まあ、外壁は専門に塗り直しって作業が5年くらいで訪れるので、塗装・紫外線問題などはそのくらい確保できれば良いなあと思っていますし、そんな説明もしています。
さあ、ざっくりリペア紹介ですが
今回はこの辺。庇っぽい。ちょうど雨の通り道?
なにはともあれ剥がします。剥がすのを手加減すると、サボった所には手が入りませんから再剥離っぽい現象のリスクがでかいですね。
で、写真チョット飛びますがパテ整形しています。粗パテ(グレー) → 細パテ(白)
今回は柄作らない作戦でした。予算の問題と彫り込みは再発リスクが怖くてどっちかと言うと平で水汚れを流すことをおすすめしました。
塗りました。塗ったくり感すごいですけど、まあそれはしょうがないです。
艶ツヤっぽく見えるのは柄がない面で見ると艶有りなんですよ。ホント
全景。 艶っぽくみえ。。。略
実は今日ははしごを忘れて出発して、開始時間が遅れたというミスもあり。疲れたーー