磨きの話です。

昨日のコーティングの話 自動車のボディーコーティングって何やってるの? の続きなわけですが

コーティングできれいな膜を被せるのですが、当然その前に下地を綺麗にしておきたいわけです。

どんな塗装でもコーティングでもそうですが、基本的には下地のデコボコがコピーされるように上塗りのデコボコになります。(若干緩和はされます)

そんなわけで、コーティング処理する前は磨いてきれいな下地を作ります。

乱暴な言い方ですが、コーティング業者の良し悪しは磨きの技術の良し悪しなわけです。

 

ここで磨き処理の仕組みを語っていきたいのですが、磨き処理のそのまた前の処理がありまして

ボディーの洗浄、ゴミ取り、鉄粉取り  これがまたとても重要でこれが出来ない業者はまたそれ以前の問題です。

ただ、洗浄ゴミ取りはあまり技術性はなくマメに手を抜かずしっかり確認すれば良い話。まあ一人でやってるなら重要なんです。ただビジネスで生産性を考えるなら良い洗浄剤、取れやすい道具などがあったほうが良いに決まっているので、例えばキーパーコーティンさんとかはキーパー技研として企業として研究をしているので想像ですがやはり優れているんでしょうね。第一段階で洗車するアワアワが出る機械とか素晴らしいと思います。

 

さて、そんなわけでまずは洗浄鉄粉取りの話です。

次の写真は毎年鉄粉取りをしているぼくの車

白のソリッドは色付きのブツが一番目立つわけですが、見ての通りきったないですね

白だから鉄粉がたくさん付く訳はもちろん無く、皆さんの車にこの位ついてるよって話です。この上にコーティングかけたいですか?

鉄粉取るにはトラップ粘土です。カーショップに普通に売ってます。研ぎ行為など全てそうですが水、油などウェットにしてやったほうが摩擦係数は落ちます。鉄粉取りも洗車ももちろんそうですが、水を大量に使いながらやってくださいね。鉄粉は粘土に移り表面に蓄積していきます。当然表面が鉄粉でザラザラになっていきます。それでボディーを擦ったらどうです?傷つきますよ。頻繁に粘土を折込折込して表面から消してください。

鉄粉取りのコツはこんな感じでーす。

 

洗浄、鉄粉取りが終わったらいよいよ磨きですよ。

この磨きはトップ画像のようなポリッシャー(磨き工具)が必要で万人向けではないのでやってくださいねーという話にはしませんが、次のようなメカニズムです。

実はメカニズムとしては磨きも研ぎも一緒で、キズがなぜ消えるかというとキズの一番深い所までその周囲をなだらかに削っていくとキズ模様が分からなくなります。ですがサンドペーパーを考えてみてもらえればわかりやすいですが削っていく行為は細い粒子を使って母材をカットしていく行為です。その際粒子の痕が母材に付いていくのです。

当然大きいキズの代わりに粒子の痕が見えて、さてどうしましょう? それをキズとみなして更に細かい粒子で削っていって。。。これを繰り返していって最後に人間の目には認識できないレベルになればキズが消えたーーとなる理由です。

ですから、僕が本業でやっている補修作業でも基本作業なわけですが、まあおんなじ事をやっているのですよ。

いろんなことやってるねーとかよく言われますけど、一緒なんです 笑

 

さて、戻ってボディーの磨き。

ポリッシングの基本は、粗磨き(キズ消し) → 中間磨き(バフ目消し) → 仕上げ磨き(オーロラ消し)と僕は思っています。スミマセンここはもしかしたら本業の人にはツッコミ多いかもしれません。最新技術をどんどん更新しているわけではないのでちょっと弱いです。基本は間違いないと思うのですが

使う道具も工程に応じて変えますね。

粗磨き シングルアクションポリッシャー + ウールバフ + 粗目〜細めコンパウンド

中間磨き ギアアクションポリッシャー(ダブルアクションもありますが僕は使っていません) + ウレタンバフ(中目〜細め) + 細め〜極細めコンパウンド

仕上げ磨き ギアアクションポリッシャー + ウレタンバフ(極細〜超極細) + 極細目〜超極細めコンパウンド

とか、こんな感じです。

この組み合わせを仕上がり要望に応じて繰り返すので、傷だらけの車を完璧に仕上げるには3周磨き処理を繰り返すのです。ねっ、大変そうでしょ 笑

この磨き処理、若干工夫は出来ますがポリッシャーを使ってやるので回転数の限界がありということは早くやるとしても限界があるのです。さらに細かく言うと磨くと熱を持つのですが、あまり熱を持ちすぎてもダメ。他の場所を交互にやったとしてもあまりそんなわけにはいかずやはり時間短縮には限界があるのです。ちなみに大型車で3周すると1日(8時間)とかかかります。

僕は磨き処理として工賃をもらう明細にしていますが、コーティング、磨き、洗浄どれが大変かといえば、じつは

磨き > 洗浄 > コーティング です。ただしコーティングは材料費が原価としてかかりますので、価格価値とすると

磨き > コーティング > 洗浄 になるかな?お金を貰いたい作業としてはそういうことです。

そんなことで、磨きコーティングを検討している方、業者さんとはこの辺の会話を楽しむと良いと思いますー

 

ちょっと前のご依頼車

傷だらけだぞって

猫が乗っかって傷ついてるぞって、まあ良いブログネタをありがとうございます 笑

で、ご要望としては試しにやってみたいからさ~って事で、予算もそこそこでなって

じゃあ、1発粗磨きですね

粗磨き後。基本的に線キズを消す行為

あまりにひどいのをムキになって削っていくと塗装を剥がすところまで来ちゃうので、やっぱりそれは怖い。

なのでキズちょっと残っています。本業の人はここの見極めが素晴らしくきっちり消してきますね。

で、説明でも書いた磨きのキズ消しが甘いと太陽の光が当たった時に太陽の丸に沿って丸い輪っかが何重にもチラチラ見えます。

塗装の色、メタリックの有無にもよりますが素人さんはほぼ判別つかない感動の仕上がり。

考え方にもよりますが、自動車の総額例えば200万に対して磨きコーティング料金5万〜10万円は安いと思いますよ。そのくらいで新車のボディーに戻るんですよ!

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